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成人式の写真アルバムは作るべき?

「データがあるので、アルバムは要りません」。撮影のご相談でよく伺う言葉です。実際どうなのか。作るべきかどうかは、誰が何のために見るかで決まります。この記事では、判断の材料を整理しました。作らないという結論でも構いません。そのときの残し方も書いています。

成人式の写真アルバムは作るべき?

先に、判断の分かれ目

「誰が見るか」で答えが変わります。

  • ご本人だけが見るなら、データで足ります
  • ご両親や祖父母が見るなら、形のあるものが要ります
  • データは見返す機会が減りやすいものです
  • 後から作れますが、選ぶ手間と費用は変わります
  • 作らない場合も、印刷したものを1枚は残しておくと安心です

順に見ていきます。

データと形のあるもの、何が違うか

残し方による違い
項目データアルバム・写真集単写真(四つ切りなど)
見る人ご本人が中心家族全員飾った場所を通る人
見る機会意識して開く必要がある目に入れば手に取る毎日目に入る
共有すぐ送れるその場にある人だけ飾った場所だけ
保管消える可能性がある物として残る物として残る
場所とらない棚に置く場所が要る飾る場所が要る
あとからいつでも印刷できる追加で作れる(費用は別)追加で作れる
祖父母の手元見せるのが難しい渡せる渡せる

いちばん大きいのは「見る機会」です。データは、開こうと思わないと開きません。棚にあるアルバムは、目に入ったときに手が伸びます。この差が、年数が経つほど効いてきます。

生成りに黒い花の振袖。赤い花に顔を寄せた横顔
写真は、見返されてはじめて意味を持ちます

写真は「撮ったあと」で決まります

撮影の相談では、どんな写真を撮るかに話が集まります。けれど写真の価値は、撮ったあとに何回見返されたかで決まる面があります。

同じ一枚でも、端末の中に眠っているのと、居間の棚に置かれているのとでは、その後の年数で見られる回数がまるで違います。撮る技術の話より、この差のほうが大きいことがあります。

写真館より
七五三で撮らせていただいた方が、成人式でまたお越しになることがあります。そういうとき、ご両親が当時の写真を持ってこられることがあります。持ってこられるのは、たいてい形のあるもののほうです。

これはデータが劣っているという話ではありません。データには共有のしやすさという強みがあります。ただ「見返される」という一点に限れば、形のあるもののほうが有利だ、ということです。

アルバムを作ったほうがいい場合

  • 祖父母に渡したい:データを見てもらうのは難しいことがあります
  • ご両親が見返す:ご本人より、ご両親のほうが見返す回数が多いものです
  • 家族写真を撮った:家族写真は、家族の手元にあってこそです
  • 成人式を節目として残したい:形があると、記録としての性格が強くなります
  • 後年の場で使う予定がある:ご結婚の場などで使われることがあります
  • データの管理が不安:形のあるものは消えません

作らなくてもいい場合

  • ご本人だけが見る:データで十分に足ります
  • 飾る場所も置く場所もない:無理に増やす必要はありません
  • 費用を抑えたい:優先順位の問題です
  • あとから決めたい:追加で作れる写真館が多くあります
  • 既に別の形で残している:単写真や年賀状などで足りていることもあります

これは誰の写真か

もう一つ、考えておきたいことがあります。成人式の写真は、ご本人だけのものではありません。

見る人によって、欲しい形が違います
見る人見たいもの向いている形
ご本人振袖姿、表情、友人に見せられるものデータ
お母さま育ててきた二十年の区切り写真集・アルバム
お父さま飾れる一枚単写真・パネル
祖父母手に取って見られるもの台紙・写真集
将来のご本人その日の空気ごと形のあるもの全般

この表は決めつけではありません。ただ、ご本人の判断だけで「データでいい」と決めてしまうと、他の方の手元に何も残らないことがあります。一度ご家族に聞いてみてもいいかもしれません。

生成りに黒い花の振袖。両袖を広げてドライフラワーの下に立つ全身
同じ一枚でも、誰の手元に置くかで形が変わります

種類と選び方

呼び方は写真館によって違いますが、おおよそ次のように分かれます。

形のあるものの種類
種類中身向いている使い方
台紙2〜3枚を折りたたむ形祖父母に渡す。手軽な形
写真集・フォトブック複数枚を綴じた本の形家族で見返す。撮影の流れが残る
アルバム厚みのある表紙で綴じたもの長く保管する。節目の記録として
単写真(四つ切りなど)1枚を額に入れて飾る玄関や居間に飾る
パネル板に貼った形飾る。額が要らない
年賀状用印刷向けのデータ配る

「どれか一つ」である必要はありません。家族で見る写真集を1冊、祖父母に渡す台紙を1つ、飾る単写真を1枚。こういう組み合わせ方をされる方が多くいらっしゃいます。

選ぶときに見るところ

確認したい項目
項目見るところ
枚数何枚入るか。増やせるか
大きさ棚に入るか。渡す相手が扱いやすいか
台紙の質写真が反らないか、色が変わらないか
綴じ方見開きが平らに開くか(顔が折り目にかからないか)
表紙布か革か。名入れができるか
納期いつ手元に届くか
追加あとから同じものを作れるか

見落とされやすいのが綴じ方です。見開きが平らに開かない形だと、真ん中に来た写真の顔が折り目にかかります。人物写真を綴じるなら、ここは見ておいてください。

写真の選定は思っているより時間がかかります

何十枚もの中から数枚を選ぶ作業は、迷い始めると進みません。「全身から何枚、寄りから何枚、家族から何枚」と枠を決めてから選ぶと早く終わります。

何枚選べばいいか

決まりはありませんが、枠の作り方の一例を挙げておきます。

選ぶときの枠の例
種類枚数の目安理由
全身の立ち姿1〜2枚振袖の全体が分かる一枚は必ず
後ろ姿・帯1枚振袖の後ろも残しておきたいところです
上半身の寄り2〜3枚表情が残ります
袖を見せた形1枚振袖ならではの一枚
座り1〜2枚目線の高さが変わります
家族写真1〜3枚全体と、組み合わせから
小物の寄り0〜1枚帯や髪飾り。入れると流れが出ます

この枠はあくまで一例です。撮影の内容によって変わりますし、「全身ばかり選びたい」というのも一つの選び方です。

生成りに黒い花の振袖。花束を持って机に肘をついた上半身
寄りの一枚は、あとから見返したときに表情を思い出させます

撮影から手元に届くまで

形のあるものを作る場合、撮影が終わってからいくつかの段階があります。おおよその流れを知っておくと、予定が立てやすくなります。

  1. 撮影

    当日

    この時点ではまだ選びません

  2. 写真の確認

    後日

    撮影したカットを見ます

  3. 選定

    確認のあと

    どの写真を使うかを決めます

  4. 制作

    選定のあと

    ここに日数がかかります

  5. 受け取り

    制作のあと

    来店か配送か、方法は写真館によります

  6. データの受け取り

    別に案内があります

    受け取れる状態になったら早めに保存を

選定に来店が必要な写真館と、画面上で選べる写真館があります。遠方にお住まいの場合は、この点を先に確認しておくと予定が組みやすくなります。

制作にかかる日数は、種類と時期によって変わります。年末は成人式に向けて混み合うため、通常より時間がかかることがあります。年賀状などに使う予定があるなら、余裕を見ておいてください。

データの扱い

アルバムを作るかどうかに関わらず、データの扱いは決めておいてください。

  • 受け取ったらすぐ保存する:受け渡しに期限がある場合があります
  • 二か所以上に保存する:パソコンとクラウド、あるいは外付けの記録装置と
  • 機種変更のときに確認する:スマートフォンだけに置くのは危険です
  • ご両親にも渡しておく:手元にあれば、いざというときに残ります
  • 解像度を確認する:印刷に使うなら、その用途に足りるか

データは消えます

端末の故障、機種変更、保管場所の終了。写真を失う理由はいくつもあります。一か所にしか置いていないなら、それは残していることになりません。

あとから作れるか

多くの写真館では、あとから追加で作ることができます。ただし条件があります。

  • データが残っていること:保管期間には期限があることがあります
  • 費用が別にかかること:撮影時のプランに含まれる場合より高くなることがあります
  • 選び直す手間がかかること:時間が経つほど選定は億劫になります
  • 同じ形で作れるとは限らないこと:商品が変わることがあります

「とりあえずデータだけ」で決める場合は、写真館にデータの保管期間を確認しておいてください。ここを聞いておかないと、あとから作れないことがあります。

長く残すための保管

形のあるものも、置き方によっては傷みます。長く残すために気をつけたいことを挙げておきます。

  • 直射日光を避ける:窓辺に飾ると色が褪せます
  • 湿気の多い場所を避ける:写真が波打ち、貼りつくことがあります
  • 立てて保管する:平積みにすると下のものに重みがかかります
  • 飾る場合は場所を選ぶ:直射日光と、温度差の大きい場所は避けてください
  • 触るときは端を持つ:指の脂は時間が経つと跡になります
  • 年に一度は開いてみる:状態の確認にもなりますし、見返す機会にもなります

最後の項目は保管の話というより、見返す習慣の話です。開かないまま棚に入れておくのは、データのまま置いておくのと大差ありません。

よくある失敗

アルバムをめぐるよくある失敗と、防ぎ方
失敗なぜ起きるか防ぎ方
データを失った一か所にしか保存していなかった二か所以上に保存する
受け取り期限を過ぎた受け渡しの期限を知らなかった受け取れる状態になったらすぐ保存する
あとから作ろうとしたら作れなかったデータの保管期間が過ぎていた保管期間を先に確認する
選定が進まなかった枠を決めずに選び始めた種類ごとに枚数の枠を決める
顔が折り目にかかった綴じ方を見ていなかった見開きが平らに開く形か確認する
祖父母に渡すものがなかったデータだけにした台紙などを1つ用意しておく
大きすぎて置き場所がなかった大きさを見ていなかった棚に入る大きさか確認する
一度も見返していないデータのままだった1枚でも印刷して手の届く場所に

スタジオノーブレムの場合

ここまでは一般的な内容です。商品の構成は写真館ごとに異なるため、当店の場合を分けて記載します。

  • フルセットプランには、撮影データ45カットとオリジナルスライドショーが含まれています
  • 写真集や単写真などの形のあるものについては、内容と料金を料金ページに記載しています
  • ご相談・お見積りは無料です。何をどう残すか決まっていない段階でも構いません
  • 撮影データの保管期間や追加のお申し込みについては、お問い合わせください

何をどれだけ残すかは、ご家族の事情によります。祖父母がいらっしゃるか、飾る場所があるか、ご両親が見返す方か。そのあたりを伺ったうえでご提案しています。

料金プランを見る

年賀状に使うとき

成人式の写真を年賀状に使う方は少なくありません。使う予定があるなら、撮影の段階で少し考えておくことがあります。

  • 余白のある構図を撮っておく:文字を入れる場所が要ります
  • 横位置も撮っておく:年賀状の向きに合わせやすくなります
  • 全身と上半身の両方を残す:どちらが合うかは版面によります
  • 家族写真も候補になる:ご家族から出す一枚として使えます
  • 納期を確認する:印刷に間に合う時期に受け取れるか

とくに1つめは、あとから気づいても取り返しがつきません。年賀状に使うつもりがあるなら、撮影前にその旨をお伝えください。文字を置ける余白のある構図を混ぜて撮ります。

納期についても、前撮りの時期によっては年内の年賀状に間に合わないことがあります。使う予定があるなら、撮影日を決める段階で確認しておいてください。

決められないときの考え方

その場で決めきれない、という方も多くいらっしゃいます。次のように整理すると進みます。

迷ったときの決め方
迷っていること考え方
作るかどうかご両親と祖父母が見るかどうかで決める
どの種類にするか渡す相手が扱いやすい形を選ぶ
何枚入れるか種類ごとに枠を決めてから選ぶ
費用をどうするか優先順位をつける。全部でなくてよい
いま決められないデータの保管期間だけ確認して、あとで決める

最後の行が、いちばん現実的な答えかもしれません。撮影の段階で全部を決める必要はありません。ただ「あとから作れる期限」だけは、聞いておいてください。

まとめ

作るべきかどうかは、誰が見るかで決まります。ご本人だけならデータで足りる。ご両親や祖父母が見るなら、形のあるものが要ります。

作らないという判断でも構いません。ただし、印刷したものを1枚だけは残しておいてください。データが失われたときの保険になり、手の届く場所に置ける唯一のものになります。

この記事の要点

  • 「誰が見るか」で判断してください
  • データは見返す機会が減りやすいものです
  • 祖父母に渡すなら、形のあるものが要ります
  • あとから作れますが、データの保管期間を先に確認してください
  • 作らない場合も、1枚は印刷して残しておくと安心です
  • データは二か所以上に保存してください

撮影スタイルと作例を見る

よくあるご質問

Q01データがあればアルバムは要りませんか?
A

誰が見るかによります。ご本人だけならデータで十分。ご両親や祖父母が見るのであれば、形のあるものがあったほうが実際に開かれます。

Q02アルバムと写真集はどう違いますか?
A

呼び方は写真館によって異なります。おおよそ、写真集は複数枚を綴じた本の形、アルバムは厚みのある表紙で綴じた形を指すことが多いようです。

Q03何枚くらい入れるものですか?
A

決まりはありません。全身から1〜2枚、寄りから2〜3枚、家族から1〜3枚。このように種類ごとに枠を決めると選びやすくなります。

Q04写真を選ぶのに時間がかかりそうです。
A

枠を決めてから選ぶと早く終わります。「全身から何枚、寄りから何枚」と先に決めてしまうのがこつです。

Q05あとから作れますか?
A

多くの写真館で作れます。ただしデータの保管期間があること、費用が別にかかることを先に確認してください。

Q06データの保管期間はどれくらいですか?
A

写真館によって異なります。あとから追加を考えているなら、契約の段階で確認しておいてください。

Q07祖父母に渡すなら何がいいですか?
A

台紙などの手軽な形が扱いやすいものです。データをご覧いただくのは難しいことがあります。

Q08飾る写真も作ったほうがいいですか?
A

飾る場所があるなら、単写真やパネルという選択肢があります。毎日目に入るという点で、他の形とは性格が違います。

Q09全部作ると費用がかさみます。
A

一つに絞る必要はありませんが、優先順位はつけられます。祖父母に渡すもの、家族で見るもの、飾るもの。どれが必要かから考えてください。

Q10見開きが開かないアルバムがあると聞きました。
A

綴じ方によります。平らに開かない形だと、真ん中に来た写真の顔が折り目にかかります。人物写真を綴じるなら確認しておいてください。

Q11名前を入れられますか?
A

写真館と商品によります。表紙に名入れができるものもありますので、ご希望があればお伝えください。

Q12納期はどれくらいですか?
A

写真館と商品によって異なります。年賀状などに使う予定があるなら、その時期に間に合うかを先に確認してください。

Q13データはどう保存すればいいですか?
A

二か所以上に保存してください。パソコンとクラウド、あるいは外付けの記録装置と。一か所だけだと、故障や機種変更で失うことがあります。

Q14スマートフォンだけに保存していても大丈夫ですか?
A

危険です。機種変更や故障で失うことがあります。別の場所にも保存しておいてください。

Q15両親にもデータを渡したほうがいいですか?
A

渡しておいてください。保存の場所が増えるうえ、ご両親も見返せるようになります。

Q16印刷用の解像度はありますか?
A

用途によって必要な解像度が変わります。印刷に使う予定があるなら、その旨を先にお伝えください。

Q17スライドショーとは何ですか?
A

撮影した写真を音楽に合わせてつないだ映像です。当店のフルセットプランにはオリジナルスライドショーが含まれています。

Q18ノーブレムのプランには何が含まれますか?
A

フルセットプランには前撮り撮影・成人式当日の振袖レンタル・小物一式・撮影データ45カット・オリジナルスライドショー・家族撮影が含まれます。詳細は料金ページをご覧ください。

Q19決められないまま撮影日を迎えても大丈夫ですか?
A

構いません。撮影後に仕上がりをご覧いただいてから決めることもできます。ご相談・お見積りは無料です。

Q20何も作らないという選択もありますか?
A

あります。ただし1枚だけでも印刷して残しておいてください。データが失われたときの保険になります。

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